神の島から紡ぐ

おきなべ

2012年07月18日 19:57



久高島留学センターの1年間の様子をまとめた放送。
’神の島から紡ぐ”

こちらでは放送されてなかったので、沖縄で録画したものを送っていただきました。
こういう本土では見られない番組を送ってくださり、とても感謝。

沖縄本島を含め、全国各地から久高島へ小中学生が留学してきます。

理由は人それぞれ。
久高の自然や人の中でほんとうの勉強をしてみたいという子供もいるし、都会の疲れた子供達もいる。
子供本人の意思で来る人、親に進められて来る子供もいます。

久高島留学センターは2001年に開設されました。

設立したのは、横浜出身の坂本清治氏で、琉球大学の農学部に入学。
中部の中城で農家を借り畑仕事をしながら大学に通われた。

休学して、八重山を回りながら将来は与那国島で有機農業をしたいと思い始めたそうです。
その後、塾の講師をしながら、子供の教育、自然、農業をキーワードに久高島と出会っていく。

このへんの経緯についてはノンフィクションライターの奥野修司さんの再生の島という本に詳しく書かれています。


貨幣や資本という人間の作ったものに支配されると人間性を失ってしまう。
人間性を回復するためには、自分で食糧を作る体験をし、自然体験活動や人との深い関わりで育っていくことで取り戻す。

不登校対策を売り文句にすれば行政から補助金が得られるが、それはしたくなく、あくまでこれから世の中を背負って立つ子供を育てたいという理念を坂本氏は掲げています。

ガクという少年。
この本にも書かれていました。
大人に不信感をいだき、教師に対する反発は尋常でなかった。

そのガクも、今は普天間中学校の教師をしてるということ
この”神の島から紡ぐ”というテレビ番組で知りました。

一番大切な時期を親と離れて暮らすことがほんとにいいのかと坂本氏は、番組の中でおっしゃっていた。

卒業する子供達や、島を去っていく子供達
全員がそうではないと思うけど、顔つきが変わり成長していく。

これからも、久高の留学センターのこと注目していきたいと思ってます。


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