座喜味城跡

おきなべ

2016年08月05日 08:51



座喜味グスクの正門に向かう松林の道。
ここはとても気持ちの良い道です。
グスクだった頃は、このような松林があったのかどうかは知りません。

正門のアーチ門
アーチ石の真ん中にクサビ石がはめ込まれていて、これは他のグスクには見られないそうです。
だから、座喜味のアーチ石門が、現存する最古のものだと言われています。
研究者って、細かいことに注目するんだなあ。


正門をくぐると、グスクの二の曲輪です。
石垣がとても綺麗に積み上げられています。
沖縄戦で破壊され、多くは復元されたものですが、復元技術は素晴らしく、当時の面影をできるだけ正確に伝えています。
こういう仕事をされてる人にとても敬意を感じます。


座喜味グスクのことを少しだけ。
近くの山田グスクに居城していた護佐丸が、15世紀の初めに築いたと言われています。
喜界島、与論島、沖永良部島から人夫を集めることができたほど、護佐丸の力は北の島々にまで及んでいたそうです。
人夫にとっては、きっと大迷惑な話かも。


二の曲輪の正面に第二のアーチ門があります。



アーチ門をくぐると、一の曲輪です。
戦時中は日本軍の高射砲陣地が構築され破壊され、戦後は米軍のレーダー基地が建設され石垣は破壊され、とんだ災難です。
米国も日本も、昔も今も沖縄の海や歴史ある場所や建物を破壊してばかりです。

ここには、石組みが発掘されて、建物があったとされています。
瓦は発見されていないので、茅葺きか板葺きだったと推測されています。
資料でも確認できないものは、想像だけでやたらと復元しないのが、沖縄のグスクの良いところです。





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